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ついに登場した最小/最安のハイブリッドーフィット・ハイブリッドー

2010.10.20

■159万円〜という価格で発表されたホンダ最小/最安のハイブリッドカーであるフィット・ハイブリッド。速攻レポートをお届けする。


■搭載エンジンは1.3Lのi-VTECで、ここに長らく培ってきたホンダのハイブリッドシステムIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を搭載する点はこれまでと同じ。車両重量は1130kgと通常より約100kg重くなっている。エンジンは最高出力88ps/5800rpm、最大トルク12.3kgm/4500rpmを発生。モーターは最高出力14ps/1500rpm、最大トルク8.0kgm/1000rpmを発生し、燃費は10・15モードで30km/L。jC08モードで26.0km/Lとなる。


■メーターはアクセルの開度に応じて青〜緑と色が変わる。これによってエコドライブを推進する役割も持たせている辺りはインサイトと同じ。

■装着タイヤは低転がりタイプを採用。ただ乗り心地、ロードノイズなど気になる点はほぼ皆無。通常のフィットと比べても違和感はない。

■インテリアもノーマルとの違いはわずか。メーターが専用となる他、加飾が若干変わる程度に抑えられる。ゆえに言われなければハイブリッドであることに気付かない場合もあるかも。

■エクステリアではグリルが専用のクリアタイプとなる他、ヘッドライトもうっすらとブルーが入るタイプとなる。

■走りはノーマルのフィットと比べると、リアにバッテリーを搭載している影響から前後の重量バランスが変わるため、ノーマルよりもリアがしっかりとした印象となる。また重量自体も100kg程度重いこともあって、ノーマルよりしっとりした感じの乗り味だ。モーターによるアシスト感がハイブリッドのウリだが、ECONモードオンではアクセルを開けてもそれほど強いアシストは行わない。裏を返せば普通のクルマと同じ感覚で違和感はまずない。一方ECONをオフにすればアシストの力強さが得られるが、このクルマの性格上ECONはオンで使うことがデフォルトと考えると、このアシストの力強さはある意味、かつてのクルマの全開を楽しむ…に相当するのかもしれない。

■気になっているのは走りそのものよりも位置づけ。かつてインサイトが登場した時、インサイトをして多くの人が「プリウスよりも自動車を運転している感覚がある」「プリウスよりも楽しい」という意見が多く見られたが、フィットハイブリッドの場合にはポンと乗ってライバルを思い起こしても、それらより「楽しい」という感覚は少なくとも強く感じられるものではない。もっともこの辺りはトヨタのコンパクトハイブリッドが登場すれば、「あれよりは運転している感覚がある」とか「あれよりは楽しい」という意見が出て来るのかもしれないが…。

■30km/Lの数字は説得力があるが、果たしてノーマルの1.3Lと実燃費でどのくらい差があるのかは気になるところ。また今後登場する新型ヴィッツは、アイドルストップ付きモデルで26.0km/L、ハイブリッドはフィットに圧倒的な差を付ける上に価格も安い…と言われているので脅威。と考えると1年後は事情が異なっているかもしれない。

■結論としてフィット・ハイブリッドは価格、燃費、話題、と話題に事欠かない。ただ楽しいクルマなのか? とか気持ちよいクルマなのか? とかいう話は別のもの。僕的には、そうした部分を求めるならば間違いなく他に選びたいモデルがあると提案するだろう。